Life(kankan_yame’s blog~シンプルで楽しく過ごそう~)

人生「シンプル」で「楽しく」をモットーに生きる看護師が、色々な悩み事から、共有・共感したいことを綴る何気ないブログです。

PCRと抗体検査って何が違う?-簡単に整理してみた-

新型コロナウイルスの関連で、

ちょっと前から、PCR検査」だけでなく

「抗体検査」という言葉を

耳にするようになりました。

 

自分の中でも、何がどう違うの?っていう部分も

あるので少し調べて整理してみました。

看護師なので自分の整理のためにも・・・

 

PCR検査

PCR検査とは、何を検査しているのか?

生き物は遺伝情報を持っています。

人間だけでなく、ウイルスも例外ではないのです。

遺伝情報は遺伝子により伝えられます。

 

遺伝子は、ゲノムDNAという設計図に収められています。

ゲノムDNAは、4種類の塩基(アデニン、チミン、グアニン、シトシン)です。

この4種類の塩基の配列によって、様々な生き物の遺伝情報が決まっているのです。

そう、以外と単純なんです。

 

PCRでは、この遺伝子に作用して検査する方法です。

 

シンプルに言うと、

まず、ウイルスが持っている遺伝情報の断片を切り取ります。

 

でも、切り取った遺伝子の断片だけではみえないので、

温度の上げ下げや、酵素を使ったりして、

切り取った遺伝子の断片を増やしていきます。

それによって、遺伝子が目に見えるようになるのです。

 

その遺伝情報が確認できれば、陽性となるわけです。

ですので、検査のために採取した検体に

目的の生物が存在していなかったら

検出されないことになりますね。

 

PCR検査が陰性の人でも、後から陽性になる人は

検体が採取されていない可能性も考えられます。

 

このような世の中ですので、

一般の人向けにPCR検査をしている医療機関もあります。

企業によってはPCRの陰性証明を求められるみたいですね。

約4万円程度みたいです。(高い・・・)

 

・抗体検査

一方で抗体検査では何を調べているのか。

簡単に言うと、ウイルスに感染していたのかを調べるものです。

 

人間には、免疫機能があります。

細菌やウイルスに感染すると、この免疫機能が活性化して

免疫反応が起きます。

 

感染による免疫反応が落ち着いてきた時に、

免疫機能は、次に同じ感染が起きた時に

すぐにやっつけられるような武器を作ります。

これが抗体です。

 

そうすることによって、再度感染したけど発症しなかったり

症状が軽かったりするのです。

 

イメージしやすいのが、インフルエンザの予防接種です。

あれは、弱毒化したウイルスを、わざと体内に投与して

抗体を作るのです。

 

そうすることによって、インフルエンザに感染しても

発症しなかったり、症状が軽くなったりするのです。

 

毎年、インフルエンザのウイルスが違うので

毎年、それに応じた抗体を作るために予防接種をするのです。

 

なので、新型コロナウイルスの抗体検査では、

抗体を確認することで、過去に感染していたのかの検査になります。

無症状でも感染していたという証明にもなります。

 

ただ抗体ができるまでに、

おおよそ2~3週間程度かかるといわれています。

新型コロナウイルスの場合は、はっきりとわかりません。

大体そのくらいと思われます。

 

さらに、抗体を持っていても、再度感染した時に

どのくらいの症状が出るのかがはっきりわかってません。

以前もPCR陰性になった人が、

数週間たってPCR陽性となった人がいましたね。。。

まだまだ新型コロナウイルスでは不明なことが多いです。

 

抗体検査では、抗体を作っている時期に

抗体検査しても、抗体が確認できないことになります。

 

以上、PCR検査と抗体検査について

整理してみました。

 

どちらの検査も100%ではないということです。

覚えておいてくださいね!!

 

『人生シンプルに楽しくいきましょう♪』