『終活』・・・大事です。
終活はじめませんか?
「終活」という言葉を耳にすることが多くなってきたと思います。
人生の最後をどうするか。
死んだあとどうするか。
お墓は決めていますか?人に伝えていますか?
急に人生の最後といわれても何もできません。
しかし、ここを訪れた方のなかにも、「終活」って聞いたことあるけど
何をどうしたらいいのかわからない方も多いと思います。
最初に伝えておきたいことがあります。
「終活」は考え始めたらやるべきです。
看護師経験があり、救命の現場を何度もみてきたからいえます。
『思いついた時』『やれるとき』にやるべきです。
いつまでも健康だと思っていませんか?
【目次】
1.終活をすぐに始める理由
日本人の3大死因(悪性新生物:がん、心疾患、脳血管疾患)をみてください。
病気だとわかって、終活する時間が確保できる可能性があるのは、悪性新生物だけかもしれません。
その他は、心筋梗塞、脳卒中(脳出血、脳梗塞、くも膜下出血)など、
急に発症し、そのまま意識が戻らない可能性もあります。
救命の現場で、事前に蘇生処置の希望をしている家族をみることも、少ないと思うのが実感です。
看護師経験があるからこそ言いたいのが、元気なうちに家族と
人生の最後について話してください。
「平均寿命が延びてるから、まだ早いんじゃない」って思ってませんか?
平均寿命は延びていますが、
健康寿命との差は縮まっていません。
健康寿命:介護などを受けずに、日常生活を受けれる期間です。
みてください。平均寿命が伸びても、平均寿命と健康寿命の差は10歳前後と変わっていないのです。
ということは、健康でいられる期間が長くなっているというわけではないのです。
平均寿命は延びていますが、健康でいられる期間も
長くなっているわけではないのです。
このことからも健康なうちに、「終活」も考える必要があるのです。
何度もいいますが、いつ「健康」でなくなるかはわかりません!!
それでは、終活はどのようにするのでしょうか?
2.終活ってどういうこと
「終活」とは、「自らの人生の終わりに向けた活動」の略語です。
(ウィキペディアより)
終活とは2つの目的があります
① 自分が死んだ後に周囲(家族など)に迷惑をかけない
② 自分の人生と向き合い、残りの人生を有意義にする です。
①自分が死んだ後に周囲(家族など)に迷惑をかけない
自分の財産や整理やお墓の準備を行い、残された人が戸惑わずに
済むように準備します。
周りを見てください。大なり小なり遺産相続が勃発してませんか?
死んでまで迷惑かけたくないと思う人がほとんどでしょう。
そのための準備をすることです。
② 自分の人生と向き合い、残りの人生を有意義にする
一般的に、エンディングノートなどが書かれています。
人生の最後をどう迎えたいかノートに書いておくことです。
「どのような最期を望むのか」を考えることでやり残したことや
やっておきたいことがみえてくるからです。
3.看護師経験があるから準備して欲しいといえること
看護師経験があり、救命の現場を何度もみてきました。
そこで行われるのが、家族への「治療の選択」です。
延命処置などをどうするか、あなたに聞けない代わりに家族に聞かれます。
普段からそのようなことを話している家族はほとんどいません。
誰も、急に「死の選択」を迫られることはないと思っているからです。
人間は必ず死にます。これは避けられません。
それが「急に」なのか「時間制限」があるかの違いです。
声を大にして言いたいのが、元気なうちに家族とどのような
死を迎えたいか話しておいてください。
それが家族を困らせないことにもなります。
この記事を読んだ人はぜひ家族と話してみてください
受けたい医療を家族に伝える 〜 医療のためのエンディングノート『私の生き方連絡ノート』
- 作者: 自分らしい生き死にを考える会
- 出版社/メーカー: EDITEX
- 発売日: 2010/07/30
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 3回
- この商品を含むブログを見る
4.終活でやっておくべきこと
話すことに加えて「エンディングノート」をお勧めします。
エンディングノートは、市販でも売っていますのでその形式に沿って
書くのもいいかもしれません。
日記形式で自由に書いてもいいと思います。
内容としては
・自分のこと:好きなもの(こと)/嫌いなもの(こと)、趣味
お気に入りの写真
かかりつけの病院など
・個人情報 :運転免許証、健康保険証、マイナンバーなど
・資産関係 :預貯金・銀行口座や暗証番号、年金、借入(ローン)
加入している保険、レンタル契約しているものなど
・葬儀・納骨:お葬式、お葬式への参列者、希望する葬祭場、お坊さん、
お寺、納骨する場所など
・家族や親しい人への一言(メッセージ):家族や友人への一言
(手紙や録音など)
・遺言状の有無
上記以外にも、自由に記載していいと思います。
ただ、整理して記載しないと読む方が混乱しますのでご注意ください。
- 価格: 1760 円
- 楽天で詳細を見る
〇エンディングノートの注意点:
エンディングノートには、法的な効力はありませんので、注意が必要です。
遺産相続は、遺言状を残すことをお勧めします。
5.お墓探しは必要か?
お墓の確保はしていますか?
値段はどのくらいでしょうか?
場所はどこが理想ですか??
田舎の実家がお墓をもっている場合は安心かもしれません。
でも住宅地だったら・・・・
そう考えているうちに、あなたの身に何かあったら
困るのは家族かもしれません。
お墓など納骨先は自分で探すのも大切ですね。
実際に行くのは難しいかもしれません。
死んだあと自分がどこに行くかは自分で決めたい
気もします。ぜひ考えておく必要があります。
また、家族がいない。後世の家族に迷惑を
かけたくない人には、永代管理供養墓などもありますので
参考にしてみてください。
いまはお寺の檀家さんになっていない方も多いと思います。
色々調べてみると下記のようなものもありますよー。
お坊さんの派遣サービスです。葬式やお通夜などに
来てくれる
みたいです。時代ですね。
葬祭場と合わせてお墓などの納骨先は検討しておくべきことかもしれません。
6.終活のまとめ
終活はあくまで「自分らしく最後を迎える」ための自分の活動です。
① 自分が死んだ後に周囲(家族など)に迷惑をかけない ② 自分の人生と向き合い、残りの人生を有意義にする
このために、ぜひ健康なうちから「終活」をはじめていきましょう。